八朔のページ ≪今年の八朔は?≫ |
2023年の八朔 |
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2023/1/8 昨年12月初旬から驚きの美味しさ。
八朔好きなお客様から、今年の八朔は特別美味しいように思いますとのお便りをいただきました。昨年と糖度は変わらず時期的にも温暖化の影響なのかどうか、年を越さなくても酸抜けも進んでいてむちゃくちゃ美味しいと感じました。
お正月に帰島した長男・長女家族も食べだしたら止まらなくなって持ち帰りました。お勧めです。 |
2021年の八朔 |
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2021/1/6 令和3年の八朔 糖度12度~13度以上。。意外や意外!!すでに完熟の美味しさです!!
今年の八朔は早くから美味しいので、寒気が来るまでに収穫し販売中です!!お勧めです(#^^#)/ |
2019年の八朔 |
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平成31年の八朔は、とても食べやすいです。雨が多かったことが酸抜けに繋がり、2018年12月初旬から暖かい日が続きました。年末から寒波到来の予報があったので、糖度計測し外生りの実を収穫し試食したところ、すでに11度~12度あり、島内の気温は予報よりも暖かく、1月上旬より販売を開始。お客様からは「まだ店頭に並んでいない時期に美味しく食べられて得した気持ちになりました」とのご感想をいただきました。平均12度~13度前後というみかん並みの糖度です。暖冬と言うこともあり、完熟時期も早いため、八朔ファンの皆様、、どうぞお早めにお買い求めくださいませ。例年よりも早く終わりの時期もきそうです(#^^#) |
2018年の八朔 |
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以下、7年前大寒波(-5度~-7度)に見舞われたときの記事を引用しました。7年前、地域によっては、柑橘が凍結し、実が空いてしまったものもたくさんでました。その時は一時的な寒気だったため、地域によっては外側の実だけが苦みを帯び、部分的に凍傷を負っていたり、木の中ほどは普通に美味しかったりしました。今年のように、連続的に長期にわたって寒気が続くと、温暖な地域の八朔も、糖度は12度以上あり、おいしさは十分あるのですが、全般的にグレープフルーツ程度のホロ苦み出ています。
このような状況で、通常の販売はできないため、加工用として販売することにいたしました。ピールやママレード用としてご利用いただくには、大変お買い得です。
苦み成分ナリンギンについて
八朔・甘夏みかん・グレープフルーツなどには苦み成分であるナリンギンが含まれています。
これはポリフェノール(フラボノイド系)の一種で、働きとして抗酸化作用・抗がん作用・抗炎症作用・抗アレルギー作用・ダイエット効果が認められています。
参考ページ
柑橘中の機能成分
ポリフェノールの種類
ウィキペディア
ダイエットサプリメント
八朔や甘夏みかん、ネーブルなどは、零下2度以下という気温が2日以上続いたりした場合、果実にナリンギンという成分が出ることがあります。
これらの柑橘は、できるだけ長く木に残して収穫したほうが美味しくなるため、気温を見ながら収穫時期を見定めます。木の内側や葉っぱで囲まれ外気温から守られている実は大丈夫なのですが、今年は零下3度以下という厳しい寒さに見舞われた日もあり、いろんな部位で採取した実の試食を繰り返しました。
今年は美味しさに加え、苦み成分「ナリンギン」が部分的に含まれている実があります。あるいは全体的に含まれている実もあります。食してみないと、どの程度苦みが出ているかは実際のところわかりません。
これは、環境に適応しようとする植物の生理的作用と考えられます。植物は寒さから実を守るために、いろんな知恵を働かせているのだということでしょうか。
植物は動物のように環境が悪化したからといって別の場所へ移動することはできません。生き延びるためには植物ホルモンを働かせ懸命に環境に適応しようとしているのです。
「良薬は口に苦し」ということわざがありますが、この苦み成分「ナリンギン」は医薬品や機能性食品として利用されているようです。
私たちは、大自然からいろんな意味で恩恵を受け、元気を充電させてもらっているのだと理解できます。私たちの生活環境は恵まれているようで、これで良いのだろうかと考えさせられることがたくさんあります。
ちなみに私は、難ありの八朔・甘夏みかん・ネーブル他を一日に3個以上はいただいています。
冷え症でいつも手足は冷たく、今年の寒さは耐え難いと感じていましたが、最近になって手足がポカポカと暖かく感じられるようになっているのにはちょっと驚いています。
2個もいただくと、満腹感もあり、確かにダイエット効果は期待できるな!と確信できます。ほろ苦みが感じられる実は特に満腹感が大です。その時々の環境の変化により、私たちも植物のように知恵を働かせ、健康維持に努めたいものです。 |
2017年の八朔 |
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2017/1/4 今年の八朔1月4日現在の糖度11度~12.4度、自然栽培歴が長くなるにつれ、糖度が安定してくるのがわかります。糖度が異常に高いのは、ストレスをためているため、 |
2016年の八朔 |
ここ1年ほど、こちらのページの更新を怠っていました。農業兼業日記、Facebookに日々の出来事を綴っております。 |
2015/1/29 八朔の糖度計測。
自然栽培7年、農薬不使用歴18年の因島三庄町の圃場では12.6度~13度以上、予定通り2月から出荷開始出来そうです。 |
2014年の八朔 |
気温も安定していて、木生りで出荷中! |
2014/2/18 暖冬です。数年ぶりに雪が降る日もありましたが、気温は零下にはならず、2月半ば過ぎても木生りで残し、採れたて新鮮な状態で出荷中。味も昨年の秋口の雨量が功を奏し、酸抜けが良い状態で食べやすくなっています。 |
2013年の八朔 |
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2013/01/12 段々畑の一段目から八朔・紅八朔各木から1個ずつ収穫し糖度計測。
平均糖度12度~13.9度。出荷できる美味しさです。週間天気と毎日にらめっこしながら、収穫時期をうかがっていました。 |
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2013/01/12 思った以上に美味しくなっているので、収穫を早めようかと思っています。↑ |
2012年の八朔↓ |
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八朔ゼリー |
作り方
材 料(4人分)
・自然栽培八朔Lサイズ 5個~6個
・砂糖(蜂蜜)大さじ6
・水 100ml
・粉ゼラチン 10g
八朔ゼリーの作り方
1.分量の水(100ml)を沸騰させ、(50度くらいに)冷めたところにゼラチンを加えよく溶かす。
2.八朔(5個)を半分に切り、果汁(450ml~480ml)を絞り、大さじ4の砂糖を加える。
(甘さはお好みで加減してください)
3.八朔1個は皮と袋を剥き、食べやすい大きさにほぐし、大さじ2の砂糖をまぶして器に分け入れる。
4.(1.)と(2.)をよく混ぜ合わせ、(3.)に注ぎ、冷蔵庫で冷やし固める。
5. ミントの葉を飾り出来上がり。
※甘さ加減はお好みです。自然な甘さを好まれる方は、砂糖を控えて作ってみてください。
甘みが足りない場合は、蜂蜜・オリゴ糖などかけてお召し上がりください。 |
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順調です。昨年の秋雨が晩柑類にとっては恵みの雨となりました。玉太りも酸抜けも良い具合に進んでいる実が多く、糖度も11度~13度、食べやすいです。 |
2011年の八朔 |
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苦み成分ナリンギンについて
八朔・甘夏みかん・グレープフルーツなどには苦み成分であるナリンギンが含まれています。
これはポリフェノール(フラボノイド系)の一種で、働きとして抗酸化作用・抗がん作用・抗炎症作用・抗アレルギー作用・ダイエット効果が認められています。
参考ページ
柑橘中の機能成分
ポリフェノールの種類
ウィキペディア
ダイエットサプリメント
八朔や甘夏みかん、ネーブルなどは、零下2度以下という気温が2日以上続いたりした場合、ナリンギンという成分が果実に出ることがあります。
これらの柑橘は、できるだけ長く木に残して収穫したほうが美味しくなるため、気温を見ながら収穫時期を見定めます。木の内側や葉っぱで囲まれ外気温から守られている実は大丈夫なのですが、今年は零下3度以下という厳しい寒さに見舞われた日もあり、いろんな部位で採取した実の試食を繰り返しました。
今年は美味しさに加え、苦み成分「ナリンギン」が部分的に含まれている実があります。あるいは全体的に含まれている実も一部あるかもしれません。食してみないと、どの程度苦みが出ているかは実際のところわかりません。
これは、環境に適応しようとする植物の生理的作用と考えられます。植物は寒さから実を守るために、いろんな知恵を働かせているのだということです。
植物は動物のように環境が悪化したからといって別の場所へ移動することはできません。生き延びるためには植物ホルモンを働かせ懸命に環境に適応しようとしているのです。
「良薬は口に苦し」ということわざがありますが、この苦み成分「ナリンギン」は医薬品や機能性食品として利用されているようです。
私たちは、大自然からいろんな意味で恩恵を受け、元気を充電させてもらっているのだと理解できます。私たちの生活環境は恵まれているようで、これで良いのだろうかと考えさせられることがたくさんあります。
ちなみに私は、難ありの八朔・甘夏みかん・ネーブル他を一日に3個以上はいただいています。
冷え症でいつも手足は冷たく、今年の寒さは耐え難いと感じていましたが、最近になって手足がポカポカと暖かく感じられるようになっているのにはちょっと驚いています。
2個もいただくと、満腹感もあり、確かにダイエット効果は期待できるな!と確信できます。ほろ苦みが感じられる実は特に満腹感が大です。
健康維持には、ありがたい成分ではありますが、いくつかお召し上がりいただき、食べにくいと感じられるほど、苦み(ナリンギン)が強い場合はご一報ください。引き取りさせていただきます。もちろん代金も返金させていただきます。
私は苦みの強い実で酵素を作ろうと思っています。この酵素を、飲料、入浴、化粧品つくり、石鹸つくりなどに利用してみたいと思っています。
その時々の環境の変化により、私たちも植物のように知恵を働かせ、健康維持に努めたいものです。
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2011/1/29 初収穫(因島三庄町)の八朔、相変わらず見栄えよくありません(ー_ー)!!
先週娘と糖度計を持って味の乗り具合を見に行ったときは14度を超える実もありました。
日増しに美味しくなってきています。3日前から夜零下の日が続いていて、因島中庄町では水道管が凍結し、今年に入って3回も破裂しました。因島三庄町は東に位置しているので、因島中庄町よりも2度~3度気温は高めです。日がよく当たって色付きの良い外側の実を収穫しました(外側は冷気も当たりやすいので)。木の内側で枝や葉に隠れ守られている実や色付きの遅れている実は残しています。現況よりも寒くなるようだったら収穫も急がねばなりません。
収穫後、 おばあちゃんが寒い中、3kもある我が家まで歩いてレモンケーキを持ってきてくれました。急ぎの出荷先に発送を終え、皆でレモングラスティーを飲みながらケーキをいただきました。「晩御飯は家で食べたらええよ」と言うと、「ご飯は仕掛けてきたけぇ帰らんと、歩くんは体にええけぇねぇ」と、また歩いて帰っていきました。昔気質というか、子供の頃から農作業で鍛えてきたからあんなに元気なのでしょうか。有難いことです。 |
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2011/1/29 上記写真は、小粒ちゃん(Sサイズ)の糖度。4個しか計測していませんが、八朔園で試食した実はもっと甘いものもあり、今年は大きな実も小さな実も味が平均していると感じました。 |
2010年の八朔 |
紅八朔と従来品種の八朔 |
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紅八朔と従来品種の八朔の色の違いは↑このとおり。
従来品種はレモン色、青みがかっているので、酸っぱいのではというイメージがありますが、これで完熟、紅八朔と大きな味の違いはありません。
紅八朔が色目もよく人気がある中、本物の八朔(右側)は影を潜めつつあるという悲しい現実。
八朔通の人は従来品種の八朔を「これぞ八朔!」と賞賛します。管理人はその1人です。
爽やかな香りと甘さと酸味の調和、それに加え八朔独特のほろ苦味があることこそ、本物の味、伝統の八朔。管理人は子供の頃からそう思っていました。
従来品種の八朔は、紅八朔と比べ、派手さはありませんが、美味しさは変わりません。
実は、ほろ苦味のあるものもないものもあります。
農薬(病害虫防除、摘果調整、色付きをよくする、糖度を上げる、落下防止、防腐剤)を使うことで一定した品質の柑橘を生産できるのでしょうが、こうした管理下のものを味気ないと感じるのは管理人だけでしょうか。
自然栽培では特徴がでやすいのではないかと思っています。
農薬・化学肥料を使わないことが特徴を活かしているのではないかと....
人が育つ環境も、植物が育つ環境も、個性があってこそ。
管理人は、伝統の八朔をもっと多くの人に知っていただきたいと願っています。伝えていくことも大切な仕事の一つではないかと思っているからです。
でも、どうしてもこっちは食べたくない、こっちがほしいというお客様、ご希望は備考欄にご記入ください。
今年の八朔は、平均糖度が高く濃い味わいです。管理人は、毎日毎日試食試食の日々、中にはあっさりしているな・ちょっと酸っぱめかなというものもあります。
八朔と紅八朔の違いを、役者に例えたとしたら??
解りやすいかもしれません。でも、誰ということをここで例えてもよいのかなぁ.....
.....(ーー;)..... |
2010/1/16 八朔の収穫時期が近づいてきたので、園内の下段、中段、上段それぞれ大きさの違う実の糖度を測ってみると、高いもので14度以上、平均12.5度くらい。低いので10.9度の実が1個だけ。結構いい感じに味が出ています。見栄えは相変わらずですが、平均美味しい実が多いようです。来週から小春日和が続くという予報なので、1週間後にもう一度計測して収穫する日を決めようと思っています。 |
2009年の因島三庄町の八朔↓ |
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↑こんな器量よしもあれば |
↑こんなそばかすちゃんもあります。 |
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傷のある八朔↑
傷の原因は、害虫がギザギザの足で花の子房をガッと?かんで蜜を吸うときに出来ます。
一般栽培では花の時期に殺虫剤を何度も散布します。傷が出来ると価値が下がるからです。怖いですね。
自然栽培では傷よりも安全であることを優先します。農薬は一切使いません。化学肥料も使いません。傷が大きすぎると味にも影響がでることがあるので、選別の対象になるのは傷の大きさによります。 |
日差しが遮られる環境下では、↑こんなに黒くなるのもあります。
原因は白い綿のようなコナジラミ・コナカイガラムシの幼虫が葉裏や小枝に寄生し、この虫の排泄物上に発生するすす病のために葉や果実が黒く汚れます。
黒くなったところには日光が当たらないので色付きが悪くなったりすることもありますが、味にはあまり影響はないようです。 |
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↑自然栽培のものにはありがちな傷です。 |
↑ 洗ったらこんなにきれいになりました。 |
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↑傷のある八朔の中身です。
ジューシーで美味しかったです。 |
↑黒かった八朔の中身です。
とても美味しかったです。 |
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こんな八朔を収穫!w(゜o゜*)w
珍しいので冷蔵庫で保存することにしました。 |
こんな形、生まれて初めて見ます。
なんとなく可愛い~(=^m^)..... |
2009/2/5 糖度計が届いたので八朔・紅八朔それぞれS、M、L、2Lの糖度を計測しました。
平均10.64でした。紅八朔よりも八朔のほうが糖度が高くて12度というものがありました。
紅八朔平均10.06度/八朔平均11.15度
中には9.3度のものもあり、ちょっと酸っぱいと感じました。
実は因島中庄町で採れる八朔(村上農園のもの)は反対なのです。
年によって違いもありますが、平均紅八朔のほうが苦味もなく甘めなのです。この違いがどうして出るのか、栽培経験が浅い管理人には、まだわかりません。
八朔は10度~11度あれば美味しいそうですが、柑橘を美味しいと感じる鍵は酸味と甘味と風味の調和なのだと思います。ちなみに管理人は昔ながらの八朔が好きです。甘すぎず、さっぱりとした酸味と、ほろっとした苦味との調和こそが八朔の美味しさなのではないかと..... |
管理人の独り言↓ |
八朔の栽培は、正直よくわかりません。と、言っているのは、このホームページの管理人、おばあちゃんの娘で、この文章を書いている本人です。
えっ!!わからずに作ってるの~!!と思われても仕方がないです(ーー;)。
八朔作りがタイミングよく出来るようになったのは、実は昨年(2008年)からです。
一昨年、11年前から農薬を使っていない八朔園が因島三庄町にあることを、夫の知り合いから聞いていました。持ち主は35年ほど前、父が建設業を営んでいた頃、取引のあった左官のOさんでした。
柑橘の無農薬栽培園は、放置園以外あまりないので、昨年、持ち主のOさんと話をしたところ、肩を痛め、年齢的にも無理が出来ないようになり、数年ほど前から充分に管理できない状態だと言われるので、もしよければ貸してもらえないかと申し入れたところ、快く貸してもらえることになりました。
周囲は山で農薬の被害が及ぶ心配もない場所です。
昨年この八朔園の実を分けてもらい販売したところ、お客様から酸っぱいというお便りが届きました。管理人がいくつか試食した実はとても美味しかったのですが、味にばらつきがあったようです。
この1年、時期を逃さず剪定や有機肥料の施肥、摘果と管理を行ってきました。
今年は八朔樹1本ずつ試食をしたところ、糖度も適度にあり、味は平均しているように思います。
1個ずつ全ての八朔を試食するわけにはいかないので、中には酸っぱいのもあると思います。
八朔の旬は3月といわれ、1月中頃~2月にかけ寒波が来る前に収穫し、1ヶ月ほど風に当て皮がしんなりとしてきた頃、通気性のある特殊なポリ袋にいれ、寝かせておくと糖度も増し濃くも出てくるのだそうです。柑橘小屋がある場合は棚に寝かせて新聞紙などかぶせて保管する。(柑橘栽培のベテランからの情報)
村上農園の八朔樹はおばあちゃんが高齢ということもあって、長い間管理が行き届いていない状態だったので、樹形を整えるため、3年前から剪定を行っています。一度に切ってしまうと枯れてしまうので年数をかけて剪定をしています。実は始めに強剪定した3本を枯らしてしまったのです。それで、20%以上切らないようにしています。実が生るまでにはまだ数年はかかるでしょう。
おばあちゃんは、こう作らないとダメだとか、こうしなさいということは絶対言いません。きっと、経験することが一番だと思っているからでしょう。
聞いても「さぁねぇ?」ととぼけた返事が返ってくるだけです。
私事になりますが、本業の製造業事務職、アパート管理、主婦、パソコンボランティア等、忙しいといえば忙しい毎日を送っている管理人が柑橘栽培を手伝うようになったのは、2000年7月父が亡くなってからです。
一人になった母が、3年後交通事故を起こしてからは、本腰をいれ手伝うようになりました。というより手伝わないわけにはいかなくなってしまったのです。大変でした、夫は猛反発、
軽トラックを運転し、家から4kほど先の畑仕事もこなしていた母は、2003年の事故から運転をやめました。
歩いて山頂のみかん園まで通うことは、年齢的にも無理がありました。
年金暮らしで、柑橘の収入をたよりにしている母にとって、車に乗れなくなることは、不便になるという問題だけでは済まされなかったのです。
そもそも、もうその年で運転するのは無理!!、と説得した張本人が管理人だったのです。
おばあちゃんには4人の娘がいて、管理人は長女です。
4人とも嫁いでいて、3人の妹は畑仕事は出来ないと言います。
実家の敷地内にすんでいる妹家族には、大変なときは、家族ぐるみで応援してもらったこともありました。
そんな中、管理人は有機栽培の情報を求めて家出をしたことがありました。
宮崎県綾町の有機農業開発センターを訪れ、無農薬有機での柑橘栽培について指導してもらい、自然生態系農業で生計をたてている早川農苑の主と交流したり、草生栽培についての情報がほしくて「けんじの学校」を訪ねたりもしました。
2002年には柑橘販売のホームページを個人のホームページにアップし、メールや電話で受注していましたが、2005年9月~福山商工会議所主催「ホームページ開設セミナー」を受講し、ネット販売のホームページを開設、買い物カートを設置しました。
農作業と、事務処理、ホームページの更新、選別、出荷のための箱詰め等に加え地域の役員、本業その他諸々、気がつけば2006年3月、過労により睡眠障害、顔面麻痺を併発し入院、心療内科にも半年ほど通っていました。同年夏、免疫不全(リュウマチの数値が出る)になりかけ、手足の指の節々に痛みが出始め、複式呼吸による健康体操・太極拳、玄米菜食による食事療法等を同時に実践、家族に支えられて精神面でも病と向き合うことが出来るようになりました。
睡眠障害は今も続いています。
何も出来なくなるかもしれないと覚悟をした時期もありましたが、ありがたいことに温かい家族や友人の支えもあり、また、以前よりうつ病の症状について、情報をかじっていたこともあって、自分の症状を理解できていたことが幸いしたのではないかと思っています。
2006年春まで手作業で草取り、剪定、竹・雑木処理をしていたのですが、夫の勧めもあって2006年初夏からは機械を使うようになり負担が少なくなりました。効率が良くなると作業は増えていきます。この頃から夫は反対するのはあきらめ協力してくれるようになり、息子たちも以前より気を使って手伝ってくれるようになりました。
家族も巻き込んで、ハードな作業も体力の限界への挑戦だ!!と自分に言い聞かせながら、実はダイエット効果の期待が大きかったりします。
家族の昼食を早めに準備し、お昼前に家を出て昼食抜きで汗をかくと簡単に減量できちゃいます。3日以上は続けないと効果は期待できません。短期間だとリバウンドしてしまいます。
無理さえしなければ、身も心も軽くなりよく眠れます。母も高齢ですが、ぼちぼちと元気で頑張っています。
今後も豊かな自然環境、健康を願い、美味しいと言っていただける柑橘作りを目指したいと思っております。
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